東京造形大学グラフィックデザイン科を卒業後、多摩美術大学陶芸コース研究生として学び、その後フランス・イタリア・韓国に滞在し各地で陶芸を学んだ。帰国後は器作家として活動を始め、東京や京都のギャラリーで個展を開催するほか、滋賀県立陶芸の森での制作にも取り組んでいる。現代アーティスト・李禹煥の三女。

作家としては、「器が日常に寄り添うあたりまえの存在でありながら、何気なく美しいもの」「特別な時に取り出すなら、使う喜びや豊かなイメージを喚起させるもの」――そうした器を作りたいという思いを抱き続けている。器を作り始めて以来、その理想と現実の隔たりを感じながらも、一つひとつの制作が確かに未来へとつながるという“あたりまえ”を大切にし、日々作品に向き合っている。