フランク・ブラレイは1968年にフランスのコルベイユ＝エソンヌで生まれる。4歳から母親の手ほどきでピアノを始め、わずか10歳でフランス放送フィルハーモニー管弦楽団と共演しオーケストラ・デビューを果たしました。大学では一時科学の道を志しましたが、18歳でパリ国立高等音楽・舞踊学校（CNSMDP）に入学し、パスカル・ドヴォワイヨン、クリスチャン・イヴァルディ、ジャック・ルヴィエらに師事。ピアノと室内楽の両専攻で最優秀賞を得て卒業しました。

1991年にはベルギーの名門「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で第一位グランプリと聴衆賞を同時受賞し、卓越した音楽性と詩的感性を備えた大器として広く絶賛されました。2011年からはパリ音楽院の教授を務め、2014年から2020年まではワロニー王立室内管弦楽団の音楽監督を歴任しました。